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▼6年連続日本一、鈴木雅選手の食事法▼

 ネット検索で「ボディビル、食事法」で調べると、ダントツ上位に鈴木選手の食事法が出てきます。オードリー春日はじめ、多くののサイトに鈴木選手の食事メニューが引用されて出てきます。そのアウトラインは次のようになります。

○朝食に相当
ベーグル2個、ホエイプロテイン60g、ビタミン&ミネラル3粒

○昼食に相当
玄米・白米500g、鶏肉(胸肉、皮なし)250g、ナッツ20g、ビタミン&ミネラル3粒

○夕食に相当
玄米・白米500g、牛肉300g、グレープフルーツ1個、ビタミン6ミネラル3粒

○このほかに間食としてホエイプロテイン、ホエイペプチド、グルタミン、クレアチン、BCAAなどサプリメント類を多く使用
・・・「1日トータル一万キロカロリー、減量時でも4千キロカロリー、タンパク質体重1kg当たり3g」などと補足されています。

永年かかって得られた結論であり、これはこれで納得はできます。
問題は多くのビルダーたちが見習って同じような食事法をすることです。
ベーグルはNYで流行しているパンの1種です。小麦粉と酵母だけを使い、こねて茹でて焼き上げるので、中はモチモチ、皮はパリッと硬いのが特徴です。卵やバターを使わないので低脂肪、低カロリー、低コレステロールの食材です。「鈴木選手が愛用しているので私たちも使おう」というビルダーが増えているかも??

▼メニューを固定化しないようにしたい▼

 「昼食は鶏肉250g、夕食は牛肉300g」となっていますが、品目を固定することは間違っています。1年中同じ材料で同じようなメニューは飽きるだけでなく、健康上も問題です。肉や魚にいろいろ種類があります。タンパク源だけでも乳製品や大豆製品などいくつも考えられます。野菜や果物、海藻類やキノコ類にも種類が豊富です。
人間の身体は多くの種類の食材を食べることで微量成分まで完全に得られます。
人工的に作ったビタミン剤以上に微量で重要な成分が得られるのです。東洋医学では「特定部分を食べるのでなく、丸ごと全部食べなさい」と昔から教えています。動物ならば皮も内臓も骨も全部、植物ならば、葉っぱや実だけでなく、皮や種子、根まで食べれば健康になると伝えています。

▼食事法にもレベルがある▼

 トップクラスの鈴木選手のトレーニングは半端でありません。一日中、1年中ハードな鍛錬に明け暮れています。とうてい一般のボディビルダーが追いつけないレベルなのに、食事だけは同じようにしようとします。
筋トレの努力で追い込むのは大変ですが、食事を真似することは比較的やりやすいようです。といって、同じ食事をしたから同じ成果が上がるとは絶対に言えません。内臓に負担がかかり、消化吸収がうまくゆかないほか、筋肉合成は別問題だからです。
そうでなく、鶏肉や牛肉でなくても、豚肉や卵、いろいろな魚を取り交ぜて調理して食べることが大切です。量も自分の体重や練習量、体質や体調に会わせて加減すればいいのです。前回述べたように甘い菓子類を少々食べても大丈夫です。
食事法をワンパターンに絞り込む必要はまったくありません。自分のトレーニング量に合わせて自由に美味しく食べるのが一番です。飼育動物が食べる「エサ」ではないのですから・・・。
初心者が上級者と同じように食べる必要はまったくありません。

著者プロフィール

野沢秀雄(のざわ・ひでお)

1940年、京都生まれ。京都大学農学部、東京衛生学園鍼灸科卒業。健康体力研究所を創立し、現在顧問。主な著書に、「自己トレーニング法」(青春出版社)、「一週間でやせる本」(永岡書店)、「リアルエイジがわかる本」(永岡書店)、「スクワット超健康法」(講談社)。最新刊として「体の中から柔らかくすれば必ずやせて、病気にならない―野沢式やわらか体操」(ベストセラーズ)がある。

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主な職歴

昭和39年(1964)明治製菓株式会社入社
昭和51年(1976)健康体力研究所設立。所長。
昭和59年(1984)有限会社ヘルススサービス設立

情報発信

フェイスブック:https://www.facebook.com/hideo.nozawa.92?ref=br_rs

h_nozawa

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