▼筋トレの食事法には間違いが多い▼

昔と今では栄養学の常識がかなり変わっています。世界中で研究者が新しいデータを集めています。当時は正しいと信じられたことが間違いとされることがいくつもあります。

①卵は一日に1個しか食べてはいけない。
②卵の黄味は捨て、脂肪やコレステロールの心配がない白味だけ食べる。
③トロやウニ、イクラ、カニ、エビなどもコレステロールが多いので食べないほうがいい。
④ササミやノンオイルツナを多く食べる。
⑤ご飯やパンなどの炭水化物は減らす。菓子やケーキ類も食べない。
⑥脂肪をなるべく摂らない。
⑦食塩やしょうゆ、ソース、ケチャップなどを使わない。
⑧サラダ油など植物油を多く使う。
⑨毎日の食事のメニューは固定する。
⑩「ステロイド」という名前の成分はいっさい使用しない。

▼コレステロールを心配し過ぎない▼

これらは昔の知識では正しいことでした。大きな大会が開催されるホテルで用意されたボディビルダーたちの食事を見たことがありますが、ゆでたポテトとブロッコリー、鶏肉のササミ、ゆで卵がメインで、美味しそうだとは思えません。しかも選手たちは卵の黄身をまったく食べないのです。

「一流選手になるには食事面でもこんなに極端でストイックになるのか」と周囲の人々は驚いて見ておりました。
昔の知識では、コレステロールは危険物質でしたし、脂肪は体脂肪増加の主犯でした。

けれども今は違います。コレステロールは食事から摂る量は0.3~0.5gほど。それに対し、体内で合成される量は1~1.5gです。細胞膜や性ホルモンの原料がコレステロールです。胆汁酸の主要成分になって脂肪をエネルギーに変えるのもコレステロールです。脳細胞にもコレステロールは必須です。必要だからこそ人体で作られるのです。

しかも「比重の高い善玉コレステロールは余分なコレステロールを肝臓に運ぶが、低比重の悪玉コレステロールはコレステロールを身体の各組織に運ぶので悪玉」と言われ続けました。私もそう信じていました。
けれども今の栄養学は違います。悪玉コレステロールにはタンパク質が多く、細胞膜や筋肉増強作用をする男性ホルモンの重要な構成成分と認められるようになっているのです。

▼悪いのは植物油に含まれるリノール酸▼

動脈硬化を起こすのは悪玉コレステロールが植物油に含まれるリノール酸と結びついたときです。結合した結果、ドロドロした塊が血管内にでき、心臓病や脳卒中などの原因になるのです。
なので、卵は黄身を含めて5、6個を毎日食べても心配ないのです。身体強度が強い筋トレを継続している人なら、コレステロールは全部消耗されます。
このような卵の上手な食べ方を「健康体力ニュース211号」に発表しています。興味と関心のある方ぜひご覧ください。「健康体力ニュース」は健康体力研究所の会員になった方全員に無料で差し上げています。
今後は、牛肉や鶏肉、食塩などの役立つ情報をお届けしますので、どうぞご期待下さい。

著者プロフィール

野沢秀雄(のざわ・ひでお)

1940年、京都生まれ。京都大学農学部、東京衛生学園鍼灸科卒業。健康体力研究所を創立し、現在顧問。主な著書に、「自己トレーニング法」(青春出版社)、「一週間でやせる本」(永岡書店)、「リアルエイジがわかる本」(永岡書店)、「スクワット超健康法」(講談社)。最新刊として「体の中から柔らかくすれば必ずやせて、病気にならない―野沢式やわらか体操」(ベストセラーズ)がある。

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主な職歴

昭和39年(1964)明治製菓株式会社入社
昭和51年(1976)健康体力研究所設立。所長。
昭和59年(1984)有限会社ヘルススサービス設立

情報発信

フェイスブック:https://www.facebook.com/hideo.nozawa.92?ref=br_rs

h_nozawa

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